以前、おうちハンドセルフケアのお話を書きました。今回はその足編です。
足は、手にくらべて圧倒的に「見られない場所」です。だからこそケアも後回しになりがちなのですが、ここには手とは違う事情がひとつあります。足は、一日中体重を支えているということ。手が受けない負担を、ずっと受け続けている場所なんです。
今回は、サロンでフットの施術をしていて「これはお伝えしておきたい」と思うことを、3つに絞ってご紹介します。
1. かかとの角質は「削る」より「ためない」
かかとがガサガサしてくると、つい削りたくなります。削った直後はつるつるになるので、気持ちもいいですよね。
ただ、ここに落とし穴があります。角質は、削れば削るほど厚くなろうとします。
かかとの角質は、もともと体を守るためにできているものです。強い刺激を受けると、皮膚は「もっと守らなければ」と判断して、さらに硬い層をつくろうとします。つまり、削る → また厚くなる → また削る、という終わらない往復が始まってしまうんです。
そして削ったあとは、必ず保湿をしてください。削って終わりにすると、乾燥した状態がむき出しのまま残ってしまいます。
2. 足の爪こそ、保湿が届いていない
ハンドケアの記事で「保湿の主役はネイルオイル」と書きました。実は足の爪にも、同じことが当てはまります。
ただ、足には手にない条件があります。一日中靴と靴下の中にいるということです。蒸れているので潤っているように見えて、実際には汗が乾くときに水分を持っていくので、かなり乾燥しています。それなのに、足の爪にオイルを塗る習慣がある方は、ほとんどいらっしゃいません。
STEP 01
お風呂上がりに1滴
足の爪の付け根に、手と同じようにネイルオイルを落とします。足は爪が厚く、乾燥すると割れや変色につながりやすい場所です。
STEP 02
爪のまわりと、指の間まで
爪だけでなく、爪のまわりの皮膚にもなじませます。指の間は乾燥しやすいので、ここまで届かせるとささくれ予防になります。
STEP 03
かかとにはクリームでフタ
最後にかかと全体をクリームで覆います。オイルで入れた潤いを閉じ込めるイメージです。靴下を履いて寝ると、さらに残りやすくなります。
3. 足の爪は「四角く」切る
ここがいちばんお伝えしたいところです。
巻き爪の原因の多くは、爪の切り方にあります。
足の爪の両端を、手の爪と同じように丸く落としていませんか。角を落とすと引っかかりにくくなるので、一見よさそうに思えます。ですが足の爪は、歩くたびに下から地面に押し返されています。角がないと、その力を受け止める部分がなくなり、爪の端が皮膚に食い込む方向へ育っていきます。
STEP 01
まっすぐ、横に切る
足の爪は横一直線に切ります。これが基本です。手の爪のようなカーブはつけません。
STEP 02
角は「落とさず、とがりだけ取る」
角をそのままにすると靴下に引っかかるので、やすりで角のとがりだけをそっと取ります。切り落とすのではなく、なでる程度で十分です。この形を「スクエアオフ」と呼びます。
STEP 03
白い部分を少し残す
指先から見て、白い部分が1mmほど残る長さが目安です。短く切るほど清潔に見えますが、足の爪の深爪は巻き爪の入り口になります。
靴も、ケアの一部です
もうひとつだけ。爪の形は、靴でも変わります。
先の細い靴で指が寄せられると、爪は横から押されて丸まりやすくなります。逆に大きすぎる靴も、中で足が前に滑って爪先がぶつかり続けるので、実はよくありません。
毎日同じ靴を履いている方は、それだけで足への負担が偏ります。可能であれば数足を履き替えるだけでも、ずいぶん違います。
足は、自分では見えにくい場所だから
ここまで読んでいただくとお分かりのように、フットケアで大事なのは削りすぎないこと、保湿を続けること、そして爪を丸く切らないこと。この3つです。
手のケアとほとんど同じで、やっぱり「頑張ること」より「やりすぎないこと」なんです。
それでも足は、自分では姿勢を変えないと見えない場所です。気づいたときには硬くなっていた、伸びすぎていた、ということが起こりやすい。だからこそ、ときどきサロンで見てもらうのもひとつの方法です。角質のケアや保湿まで含めたフットメニューを用意しているサロンは多くあります。
そして、サンダルの季節が終わっても足はずっと靴の中にいます。秋冬のあいだに整えておくと、次の夏がぐんと楽になります。
見えない場所こそ、ていねいに。そんなふうに過ごしていただけたら嬉しいです🌷